結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか？ 昨年、東洋経済オンラインに登場、大反響を呼んだ元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
今回は、「本当にわかりあえる同性の友達がいない」という31歳の女性から、お悩み相談をいただきました。
〈相談〉
30歳を過ぎて、本当にわかりあえる友人がいない気がしています。
今に限らず、もともと友人が多いほうではありませんでした。女同士のまどろっこしい、やたらと気を遣い合うような付き合いが息苦しくて、大学時代から近年まで、男友達と遊ぶほうが気楽、だと思っていました。
でも、自分も男友達たちもそれぞれに結婚し、つるむことはあまりなくなりました。数少ない学生時代の女友達とは、仕事が忙しい中で、いつの間にか疎遠です。
そもそも、私が抜けているのだと思いますが、男性と同じ人生を歩むわけではないということに、今更ながら気づき始め、その思いを語り合える同性を、今頃、求めるようになったのかもしれません。
とはいえ、会社の同僚女性はライバルと思ってきたので、つい強がったりしてしまい、仲良くすることができません。学生時代の友人と飲みにいってみても、結婚している、していない、子どもがいる、いないでそれぞれ状況が違い、話がかみあわない感じがします。
堂薗さんは、大人になってからできた友達はいらっしゃいますか。
（31歳、女性）
昔の私も、「男友達が楽」と強がっていました
あらら、私に聞きます？ 女の友情問題。友達、めちゃくちゃ少ないって、初回の記事で自己紹介したんですけど……（笑）。
「大人になってからの友達はいますか？」ということですが、そもそも大人って何歳くらいからなんだろう？ まだ自分が大人らしくないと思うことも多いので、なんとも……ですけど、30歳、40歳を過ぎてからも、ちゃんと大切な友達はできましたよ！ 数は相変わらず少ないですが。
いいもんです、大人の女友達。
あなたのように、「女同士の付き合いって、面倒くさくて私には無理！」とか、「男友達ばかりで、女の友達はいないの」とか言う人に会うと、昔の自分を見ているような気がしてしまいます。私も若い頃はそんなこと言ってましたねぇ。ライバル心からではなかったですが、同期同士の付き合いも、「同期でつるんだって仕方ないもん」なんてうそぶいていましたし、男子にひとりまじっている方が格段に楽だし、実際楽しいと思っていました。
でも、それは今考えると、自分に強いコンプレックスがあったから、なのです。
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