頂き物に「お返し」したら叱られたまさかの理由 「そんなことするならもう差し上げません!」

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えー、どーゆうこと?

最初は意味がわからなかった。遠慮してるのかな? でもそんなに大したものじゃないし、こっちももらうばっかりじゃあさすがに気がひけるし……と悶々とする日々。でもやりとりを重ねるうちに、少しずつおばあちゃんの意図がわかってきた。

「好きでやってることで、お返しが欲しくてしてるわけじゃない」

「私は喜んで食べてくれるのが何より嬉しいの」

「逆に、もしいらないなら、いらないって遠慮せずはっきりおっしゃって。そのほうが助かるから」

1円も使わない最大の「お返し」とは

――なるほど、そういうことか。

私は「お礼」ということを勘違いしていたのかもしれない。もらったら、それ相応のものをお返しすることで、お互い「貸し借りなし」、つまりはチャラにすることが「お礼」なのだと思っていた。

でも、そうじゃなかったんじゃないだろうか?

というか、それは単なる自己満足だったんじゃないだろうか?

おばあちゃんが求めていたのは、形ばかりの「お礼」なんかじゃなくて、形のない、心からの「お礼」だったんじゃなかろうか。それは、心底嬉しそうな笑顔かもしれない。間髪入れぬ「美味しかった!」という感想かもしれない。

いずれにせよ、どうしたらおばあちゃんへアリガトウの気持ちを真心込めて見せることができるのかを、安易にモノやお金に頼ることなく、自分の頭でちゃんと考えること。それはすなわち、たとえ数分間であれ心からおばあちゃんのことを考える時間を作ることである。それこそが、おばあちゃんの求めていた本当のお礼だったんじゃないだろうか?

だって考えてみれば、おばあちゃんが私におかずを作ってくれるのは、お金では換算できないプライスレスな行為なのだ。私が何を喜ぶかを考え、真心込めて何かをつくってくれた時間を、お金でチャラにすることなどできようか。なのにそれをやろうとした私の行為は、おばあちゃんを深く傷つけたに違いない。

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