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頂き物に「お返し」したら叱られたまさかの理由 「そんなことするならもう差し上げません!」

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ってことで、この「あげる」と「もらう」の関係はジ・エンドとなり、あなたはまた「カネ依存」の暮らしに逆戻り。一生をお金に振り回されて終えることになるのであります。

なのでもしそこから抜け出したければ、ここでちょっとした一踏ん張りをせねばならぬ。そう、自分を不足させること! すなわち何もかも抱え込まず、必要としている人に気前よく与えること。そのうち、ちゃんと何かが足りなくなってくる。その時こそがチャンスだ。

だって、足りないものを誰かにもらったらそりゃ嬉しい。助かります。なので心から「ありがとう」と言える。演技も何も必要なし。相手には確実に、あなたが心から喜び感謝していることがわかる。

となると、相手は必ずや「またあの人に何かあげたいな」と思うのだ。

ヒトは感謝されることが大好き

ってことで、ここで初めて「もらう」生活への第一歩が無事にスタートするというわけ……って、そんな簡単にうまいこといくわけないだろって?

いやいや、これは実は不思議なことでも何でもないのだ。

何しろ人というのものは人に感謝されることが本質的に大好きで、しかもモノをムダにすることは本質的に大嫌いなのである。なので、何かを喜んでもらってくれて、それをちゃんと使ってくれる人というのは、実に「喜ばしい」「重宝な」存在なのである。

と言いますか、このモノあまりの時代、誰もが余分なものの処分に頭を悩ませているわけで、そんな中で突如現れた「何かを喜んでもらってくれる人」というのは、いわば「飛んで火に入る夏の虫」と言ってもいい。

そのように認定されたらタダでは済まないと覚悟したほうがいいかもしれない。噂が噂を呼び、あなたはある種の「カモ」として、つねにもらってもらってもらいまくることになってもまったく不思議はないのである。

ということで、「もらう名人」になる次のコツはコレだ!

コツその2 もらったものは大喜びで使う

そう、このコツをしっかり身につけたことこそが、私が今のような「人生の頂点」に立つに至った唯一最大の理由と言っていい。

と言っても最初は、そんなことはまったく意識していなかった。

それが数年前、銭湯仲間の近所のおばあちゃんがふとした会話から折に触れておかずを作ってくださるようになりまして、恐縮しつついただくうちにある「事件」が勃発。そのことが、私を大きく変えたのである。

事件の引き金になったのは、私の何気ない「気づかい」だった。

と言いますのは、おばあちゃんが次も、また次も……とエンドレスにおかずを作ってくださるので、さすがに恐縮して「いつももらってばかりで申し訳ないので……」と、果物など買ってお返しをすることにしたのである。これぞ気配りというもの。社会人としての常識を礼儀正しく発揮したつもりだった。

するとですね、驚いたことに、まさかの叱責をいただいたのであります。

「そんなことするならもう差し上げません!」

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【おばあちゃんの叱責の真意】

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