しかし、応用力がある子は、この10問の問題には「共通したやり方がある」ことを見抜きます。20回の練習で自転車が乗れる子と200回練習しても乗れない子がいるのと同様、20回で乗れる子はその回数で乗るためのコツをつかみ、共通部分を見抜いたということになります。
こうして、共通部分がわかれば、あとは異なる部分だけをインプットすればいいわけですから、頭脳への負担はかなり低くなります。
では、共通部分を見抜けない子はどうしたらいいでしょうか。
放っておいても、いつまでも共通部分やコツを見抜くことはできません。見抜けないどころか、やがて勉強量の多さが脳のキャパシティーを超え、勉強自体を放棄するようになることもあります。
そこで、ある問いかけをしてあげます。
それは「これらの問題に共通することって何だと思う?」「要するにどういうことだと思う?」という問いかけです。
共通部分を知るためには、単純に共通部分を聞いてあげればいいわけです。人は問われると意識が問われた部分に向かいます。共通部分を問われれば、共通部分を探し出します。もし、それがわからなければ、教えます。
もうひとつのステップは・・・
【ステップ2 初見の問題に当てはめる】
ステップ1で、「共通部分」がわかれば、次は、それを新しい問題に当てはめます。これを「演繹法」といいます。
「A=Bである。B=Cである。よってA=Cである」というのが演繹法です。別の言い方をすると、「A問題はBというルールに所属する。C問題はBというルールに所属する。だからAとCは同じタイプの問題である」ということもできます。
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