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結局、「応用力」とは何なのか
応用力という言葉は、勉強の世界のみならず仕事上でもしばしば使われる言葉です。「基礎力・応用力」と言うように、基礎との対比で使われることがあります。
辞書では「すでに得た知識を使って、新たな事柄に対応する力。与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する力」と書かれていますが、ではそれは何なのかと言われると、具体的には浮かびにくいのではないでしょうか。
「応用力の前にまずは基礎力が大切」と言われる程度で、漠然と語られることも少なくありません。
では、その応用力とはいったい何なのでしょうか?
過去4000人以上を指導してきた経験も踏まえ、筆者は以下のように考えています。
2つのステップで説明します。
【ステップ1 複数の問題から共通部分を見出す】
よりシンプルに言えば「いくつかの出来事の共通点を見つけて、ルール化すること」です。少し難しい、専門的な言葉では「帰納法」といいます。
例えば、算数の問題が1ページに10問あったとします。応用力がない子は、この10問の問題を見て、すべて数字や形が異なるので、「すべて違う問題」と認識します。ですから、共通部分はわかりません。そうなると、10問の解き方をすべて覚えなければならないため、頭脳にはかなりの負担がかかります。文章題にしてもそうです。新しい問題がまた一つ出てきたという認識しかできないため、すべての問題を“覚える”必要があります。
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