※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
人によって基準が異なる「しつけ」と「押しつけ」
子育てにおける「しつけ」と「押しつけ」、その違いを区別することは難しいですね。親が「しつけ」と思っていても、子どもには「押しつけ」と受け取られていることも多いでしょう。
親によっても、その認識はまちまちです。「人がいるところでは騒がない!」と叱る親を見て、あの親はしっかりしつけていると思う人もいれば、人様の迷惑になっていないのだからやりすぎでは、と思う人もいるでしょう。
また、学習習慣をつけることは「しつけ」の一環として考える人もいますが、やりたくない勉強を無理矢理やらせることは「押しつけ」と考える人もいます。つまり、人によって、しつけなのか押しつけなのか、その基準はかなり異なります。
一般的に「しつけ」とは、人間社会の規範や規律、礼儀作法、慣習にあったことができるように訓練することを指します。生活の中における教育、という意味も持ちます。
しつけ自体が虐待を意味するという専門家もおり、否定的に言われることもあります。しかし子どもが将来、自立した社会生活を送るために生活上の教育は必要で、それ自体を否定する人は少ないのではないでしょうか。
問題は、そのあり方がわからず、親子間で多くすれ違いが起きてしまうことです。いったいどうすればいいのか。以下、筆者がこれまで5年間で7000人以上の保護者の相談を受けてきたケースから、考えてみたいと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら