東洋経済では、全国の市を対象に「住みよさランキング」を毎年公表しているが、このほど最新結果がまとまった(全都市のランキングは、小社刊『都市データパック』2010年版を参照)。
「住みよさランキング」は、公的統計をもとに、それぞれの市が持つ“都市力”を、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、採用14指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、その単純平均を総合評価としてランキングしたもの。今回の対象は、2010年6月21日現在の787都市(全国786市と東京区部全体)で、今回が18回目となる(5つの観点と採用14指標、評価方法については5ページ参照)。
今年の「住みよさランキング」総合評価1位は愛知県みよし市、2位が愛知県日進市、3位が千葉県成田市となった。
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1位の愛知県みよし市は今年1月に旧三好町から単独で市制施行して誕生した新しい市で、ランキング対象になったばかり。旧三好町時代の2005年国勢調査では人口が全国一多い町(5万6252人)となったことでも知られている。
名古屋市と豊田市の中間に位置しており、両市のベッドタウンとしていまも人口の増加が続いている。みよし市民の年齢構成は、30歳代から40歳代前半が最も多く、また14歳以下の年少人口が全国平均と比べて比率がかなり高い一方、逆に65歳以上の老年人口の比率はかなり小さい。
また、市内にはトヨタ自動車の工場をはじめ多数の企業を有しており、財政の豊かさでも全国トップレベル、そのため、税収や市民の課税所得などから算出する「富裕度」でも1位となった。隣接する豊田市の20%通勤圏で、「人口あたり病院・一般診療所病床数」で補正(*)を行っている。