2位の日進市(愛知)もみよし市と同じような位置にあり、こちらも名古屋・豊田両市のベッドタウンとして都市化が進み、人口の増加が続いている。また、市民の年齢構成もみよし市と同様の傾向が見られる。
ただ、みよし市と違って日進市は名古屋市の20%通勤圏であり、「人口当たり病院・一般診療所病床数」「人口当たり小売業年間商品販売額」「人口当たり大型小売店店舗面積」で補正を行った。「快適度」や「富裕度」は高いレベルにあり、昨年ランキング5位から順位を上げた。
3位の成田市(千葉)は成田空港のおひざ元であり、関連企業も多く立地しており、市の財政が豊かであること、また北総地域の商圏の中心として小売業関連の指標が高いこと、人口の増加が続いていることから、「利便度」(11位)、「快適度」(36位)、「富裕度」(19位)の3部門でトップクラスの評価になった点が寄与した。どの都市の20%通勤圏でもないため、補正は行っていない。成田市も昨年の8位から順位がアップした。
なお、昨年ランキング1位の岐阜県本巣市は9位へ、2位の千葉県印西市は5位へ、3位の富山県砺波市は16位へ、それぞれ順位を下げた(参考:『住みよさランキング』2009年確報、トップは本巣(岐阜)、2位・印西、3位・砺波)。その主因として、本巣市は「課税対象所得額」の偏差値が低下したことにより「富裕度」が前回234位から264位に後退したこと、砺波市は「出生数」の偏差値低下により「安心度」が111位から167位に後退したことが考えられる。
(加藤 千明 =東洋経済オンライン)
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