「中学受験で心がズタズタ」親にできる3つのこと 親が"暴走"したのなら、率直に詫びた方がいい

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中学受験の勉強を通じて、娘の心をズタズタにしまったという両親。いったい今後、何ができるでしょうか(写真:mapo/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

小6の娘のことでご相談です。中学受験の勉強を通じて、娘の心をズタズタにしてしまいました。親子関係の再構築、学習への前向きな気持ちの取り戻し方に悩んでいます。
結局、中学受験を諦めましたが、それまで勉強を嫌がる娘に対して塾の勉強をさせるためにどれほど罵声を浴びせ、娘を泣かせ、毎日追い詰めてきたか考えるたび、本当に申し訳ないことをしてしまった、もう取り返しのつかないところまで傷つけてしまったと、毎日怯えるような気持ちでいます。
またその後、娘は家庭学習もしなくなってしまい、このまま中学にあがって大丈夫かという心配も感じるようになりました。この先、私たち夫婦はどうしていったらいいか、アドバイスいただけますと幸いです。
(仮名:小浜さん)

「よかれ」と思って暴走してしまう親たち

今回のご相談は、中学受験の勉強によって起きた問題についてですが、「勉強」というテーマにおいて大なり小なり、どの家庭で起こってもおかしくない出来事です。

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親は「子どもに何とかして勉強をやらせなくては」という焦燥感から、子どもの心の状態を感知できず、暴走してしまうことがあります。親の愛情が“エゴ”に転換する瞬間です。

以前、夏休み期間にカフェで子どもの勉強を教えている家族に遭遇したことがあります。お父さんが娘(小学校低学年)を教え、お母さんが息子(小学校高学年)を教えていました。お母さんは、息子に中学受験の算数を教えていたようで、「なんでこれできないの! 誰に教えてもらったの!」と息子に問うと、子どもは「お父さん」と答えたのです。すると、お母さんは、横にいたご主人に「あなたがちゃんと教えないから、こうなるんでしょ!」と夫婦げんかが始まったのです。それを2人の子どもたちは、横でじっと聞いていましたが、やがて泣き出してしまいました。

筆者はこの様子をすぐそばで見ていて、「何のための勉強なんだろう?」と考えさせられました。

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