ドラゴン桜の本質「東大合格に最重要な事」の正体 学力だけではない、受験の本当の難しさとは?
第2回:「ドラゴン桜」見た東大生が語る「挫折の重要性」
第3回:ドラゴン桜で再確認「東大受かる思考力」習得法
第4回:ドラゴン桜でも実践!東大生は「頼る力」がすごい
第5回:本当?ドラゴン桜「性格悪い奴は東大落ちる」根拠
第6回:ドラゴン桜で理解「東大生が勉強好きになる秘密」
第7回:ドラゴン桜に学ぶ「東大受かる柔軟発想」の磨き方
第8回:ドラゴン桜秘伝「自分に合う勉強法」東大生の実例
「東大の倍率3倍」が持つ意味
昨日の日曜劇場『ドラゴン桜』9話では、いよいよ共通テストに挑戦することになりました。いよいよ受験本番、最後の大詰めの時期になってきたわけなのですが、この時期の受験生に対して、桜木先生はこんなことを言いました。
「マラソンも遠泳も、途中棄権せず、最後まで走りきったものが成功を手にする。受験も持久戦だ。最後まで諦めるな」
そうなのです。実は受験をするうえでいちばん難しいのは、「初志貫徹」ということ。東大を目指し、モチベーションを持ち、そしてそれを維持することがすごく難しいのです。今日は今までの内容とは少し毛色を変えて、ドラゴン桜の根本にある思想について、お話ししたいと思います。
みなさんは、東大の倍率を知っていますか。
実は3倍です。9000人くらいの受験者の中から3000人に合格者が絞られます。逆に、早稲田大学の倍率は学部によって分かれていて、東大よりも高めで6~20倍くらいの学部が多いです。
こう聞いた時に、「あ、じゃあ東大受験は9000人がライバルなんだな」と考えがちです。しかし、この「9000人」とか「3倍」という数字の裏には、「途中で諦めた人間」が山ほどいるのです。
例えば、東大受験を志す人間の7~8割が受験するといわれている、駿台予備学校の実施する東大入試実践模試の8月の受験者数は、毎年1万2000人程度です。9000人を大きく上回っていますよね。
計算してみると、1万8000人くらいは8月の段階ではまだ「東大を受験しよう」と本気で考えているかもしれないのです。1万8000人って、9000人の2倍ですよね。じゃあ、残りの9000人はどこに行ったのでしょうか。
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