65歳定年後も快活な人としょんぼりする人の差 「生きがい」と自活能力を身につけられるか

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「老後」をなくして、「人生100年時代」を乗り切るためには?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
「第2の人生」を愉しく過ごすためには、定年前からの準備が大切と言われる。「65歳定年後も輝く人とダメになる人の致命的差」(2021年4月2日配信)、「65歳定年後に元気な人とガックリくる人の大差」(4月9日配信)に続いて、定年後の3大リスク「お金・健康・生きがい」の疑問や不安の正体を可視化し、解決策をまとめた『定年の教科書』より一部を抜粋、再構成してお届けする。

定年後の人生は自ら考え、自ら行動する

定年後になかなか次の一歩を踏みだせない人がいます。それまでは会社に頼りきって、自分から動かなくてもうまく生きてこられたからです。

日本は終身雇用がずっと続いていました。高度成長時代は年功序列で給料も右肩上がり、定年まで会社に勤めていれば退職金を受け取れました。さらに年金もあるので、なんとかそれだけで人生を終えることができたのです。

親の世代までは、このロールモデルが通用しました。そういう親を見て育ったせいで、自分もなんとかなるだろうと思いがちです。

しかし、いまは違います。50代から役職定年で給料は右肩下がり、定年後は再雇用でその給料も半減します。

終身雇用は崩壊し、退職金の額も減ってきています。さらに「人生100年時代」といわれるように、急速に平均寿命が延びています。

経済的な人生設計の大半を、企業が賄ってくれた時代はもう終わりました。自らの設計は自己責任においてすべきなのです。定年後も会社が面倒を見てくれると勘違いしているから、思考停止に陥ってしまうのかもしれません。その考えを早めに払拭することが必要です。定年後に生きがいを見つけないと、本当に「孤独な人生」になってしまいます。

ご参考までに、定年後の生き方の一例として、筆者(長尾)の父の話を紹介します。

父は63歳のとき、長年勤めた電力会社のグループ会社を退職。その後、趣味のゴルフを上達させたいという理由で歩き始めました。そこでウォーキングの魅力に目覚め、地元のウォーキンググループ「百歩会」を立ち上げます。

以来、その会の会長や事務局長を務め、毎月の定例会(ウォーキング)も一度も休むことなく参加してきました。

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