定年後は月8万円稼ぐことができれば十分だ

「退職時に3000万円必要」は本当か

金融機関の営業マンなどが「定年後は3000万円以上おカネが必要です」というのは、本当だろうか。実はそこまでの大金は不要かも(写真:xiangtao/PIXTA)

いろいろなマネー雑誌等を見ていると、「定年退職時に3000万円ないと破綻する」とか、「4000万円ないと老後貧乏になる」といった記事がよく出てきます。

そもそも老後の生活というか、収支状況は人それぞれなので、こういうステレオタイプな言い方そのものがあまり意味はないのですが、それでも多くの人は老後に対して漠然とした不安を抱えています。なので、こんな風に言われると、つい引き込まれて読んでしまうということになります。

「おカネを働かせる」前に、まず自分が働くべき

私はいつも「老後が不安なのだったら老後をなくせばいい」、と言っています。“老後をなくす”とはどういうことなのでしょうか。私は働くことをやめたところから老後が始まると定義しています。すなわち定年後も働き続けることができれば老後はなくなるということです。実際、定年時に仮に3000万円とか4000万円あっても、「おカネを働かせましょう」とかいう甘い言葉に引き込まれて投資をしておカネを失ってしまうことは往々にしてあります。おカネを働かせる前に、まず自分が働くべきです。

自営業の人であれば、原則定年はありませんから「生涯現役」で働けますが、サラリーマンの場合は、60歳で定年を迎え、さらにその後再雇用制度を使っても今のところ65歳までしか働くことができないのが普通です。

だとすれば65歳以降はどうすればいいのか? さらに働き続けるといっても「そんなに都合良く働けるところなんて、あるわけがない」と思っている人が多いと思います。私はここでごくシンプルな結論を出したいと思っています。それは退職後も働いて毎月8万円ずつ収入を得ることができれば、老後の生活はそんなに心配することはない、ということです。

次ページなぜ毎月8万円あれば「ほぼ大丈夫」なのか?
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