コロナ後に残る会社と落ちる会社の決定的な差

IT、デジタル、グリーンの地殻変動を見極めよう

コロナ禍で変わるビジネス、変わらないビジネス。21世紀の主流になる技術とは何か?(写真:kouta/PIXTA)

2020年は、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの影響でビジネスの世界が大きく様変わりした。世界中の国々で「ロックダウン(都市封鎖)」が実施され、セクターによってはそれまでの成長戦略が根底から覆された産業も見られた。

同時に、外出禁止令などが出されて、「巣ごもり需要」と呼ばれるまったく新しいニーズも誕生した。それまで大きな成長が見込めなかったセクターが、いきなりビッグビジネスとして認識される事態が起きたわけだ。

そしていま、ワクチン接種が世界中で始まり、世界は「コロナ後」の時代を迎える準備に入りつつある。停止していたビジネスが一気に再稼働を始め、株式市場や債券市場などの金融マーケットでも、コロナ後の世界を先取りしようと動き始めている。

パンデミックでわかった産業構造の地殻変動?

とはいえ、コロナが収束しても、再びコロナ前の世界に逆戻りしてしまうと考える人は少ないのではないか……。都市封鎖や緊急事態宣言下で起きた、産業構造を根こそぎ揺るがすような地殻変動は、コロナ後も続くと考えるのが自然だし、一度始まった改革の波はそうたやすく消えるものでもない。

たとえば、日本で始まった行政や医療現場での「デジタル化」の動きは、ハンコ文化を捨てるぐらいでは収まらないはずだ。感染者の集計にFAXが使われていたことは驚きだったが、今回のコロナ騒動で、日本社会のデジタル化が絶望的に遅れていることに国民が気づいたのは大きな成果だったとも言える。

地方銀行では、いまだに「フロッピーディスク」を使っている企業のニーズに応え続けているところが数多くある、といわれる。にわかに信じがたい話だが、スーパーコンピューターは世界一でも、産業界全体を見れば、いまだに発展途上国以下のデジタル化しかできていない現実を知ることになった。

コロナ後の世界には戻らないことを前提にした場合、今後の産業界はどんな展開になるのか。パンデミックで変化が求められるビジネスについて考えてみたい。

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