
3月に日本高野連から厳重注意処分を受けていたことが判明した広陵高校野球部。同校、堀正和校長は2回戦以降の出場の辞退を表明し、謝罪した(写真:写真:スポーツ報知/アフロ)
野球部の暴力問題に揺れる広陵高校の堀正和校長は8月10日、甲子園球場で会見を開き、2回戦以降の出場辞退を表明した。
野球部では、今年1月に複数の野球部員が下級生の部員に対し暴力をふるう事案が発生し、3月に日本高野連から厳重注意処分を受けていたことが判明している。また、大会中に監督やコーチから暴力を受けたという複数の情報がSNSで拡散され、騒ぎに便乗して寮の爆破予告まで出る事態になった。
会見で「誹謗中傷」に苦言、炎上に油を注ぐ
だが、会見において「現在、SNS等で発信されている画像や投稿の中には、事実と異なる内容、臆測に基づく投稿、生徒の写真等を報道等から盗用した投稿、関係しない生徒への誹謗中傷」が飛び交う状況を憂慮すると表明し、「生徒および職員の名誉と安全を保護する」ことを強調したことがかえって火に油を注ぐ結果となった。
高校が野球部の暴力問題に対する適切な対処よりも、「SNSによる誹謗中傷から生徒を守る」という側面を打ち出したからである。
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