この本では、その前提のもとで、ではどうすればそういうコミュニケーションが可能になるのか、そのきちんとした型を提示してくれます。
「主語を自分にすると、感情を伝えやすい」とか「相手の話を断るときには代替案をセットにして話すといい」とか、そういう「明日から使える会話の型」が満載なのです。
人間関係に関しても、型があります。この『会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ』は、仕事をするうえで押さえておくべきポイントを教えてくれる本ですが、人間関係についても多くの学びが得られます。
仕事術の本やビジネスマナーの本などはたくさんありますが、しかしその多くは「型」として真似するには難しすぎたりします。
「相手に好感を持たれるコミュニケーションをしよう」とか「自分の悪いところを直そう」とか、そんなことが書いてあって、「なるほど確かにそうだ!」と思ったとしても、「じゃあどうすれば実践できるのか?」というのがふわっとしていて、行動まで移せないということが多いと思います。
僕の「頭のいい人の真似」の例もそうなのですが、人間は「真似しているうちにできるようになっていく」ものです。周りの東大生・東大OBの人に話を聞くと、「口下手だから、はじめは営業なんてできなかったけど、営業がうまい人の真似を必死にやっているうちに営業ができるようになった」と語る人や、「あがり症でプレゼンなんて最初は全然できなかったけど、プレゼンのうまい人を徹底的に模倣することで、得意になった」と言う人が数多くいます。
真似って、実はすごく重要です。頭のいい人ほど、必死で真似をするのです。だからこそ、「真似できないもの」ではなく「誰でも簡単に真似できるもの」を探すべきなのです。
そこで、この本です。「最初の仕事は必ず受ける」「メールに必ずPS(追加の情報)を入れる」など、この本で紹介されているものは抽象的なものではなく、非常に具体的で真似しやすいものばかりです。
まずはこのやり方を真似してみて、それから自己流に改変していけるポイントを探していく。勉強も会話も人間関係も、型というのはそのために存在しているのだと思います。皆さんもぜひ読んでみてください。
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