まずは、東大生がそもそもどんなふうに受験勉強や目標達成を考えているかがわかる本をご紹介します。
東大生がやっている「正しい努力の型」とは?
1冊目は『東大式目標達成思考』です。
この本では「努力が報われるというのは幻想である」と断言しています。ただがむしゃらに努力を続けていては意味がない、と。
これを読んだときに僕は、「ああ、これが僕が2回東大に不合格になった理由だな」と考えました。僕はとにかくがむしゃらに、1日中寝る間も惜しんで勉強し、それで東大に合格しようと考えました。それで一定の成績までは上がったのですが、しかしどんどん伸び悩むようになって、結局2回も不合格になりました。
これって、僕だけが経験していることではないはずです。努力の量だったら誰にも負けないのに、努力の質が悪くて結果が出せないことって、やっぱり多いと思います。それを指して「要領が悪い」とか「生まれながらの才能」だとか、そういう結論になりがちですが、この本ではその理由を「戦略の型の欠如」だと説明しています。
大切なのは、現状を把握し、理想をしっかりと見据え、理想への最短距離を進んでいくこと。現在地を入れて目的地を入れたら経路がわかるカーナビのように、まずは努力する前にしっかりと戦略を立てる必要があるのです。
僕が2浪した後、周りの学生に聞いていちばん驚いたのは、東大生のほとんどは各科目の「大問ごとの目標点」を細かく決めていることでした。「英語の第一問のA問題で10点満点中6点を取ろう、そのためにこういう勉強をしよう」と、徹底的に細かくゴールを決めて勉強していたのです。
1日14時間勉強していた僕ですが、「この勉強は、この問題で○点取るための勉強だ」というようには考えていませんでした。目標達成するための戦略の型が欠けていたから、東大に合格できなかったというわけです。
というわけで、僕が2浪する前に読みたかった「結果の出る努力の型が身につく本」が、この『東大式目標達成思考』なのです。
次にご紹介するのは、「図解の技術」を解説している本です。
みなさんは勉強したり本を読んだり人の話を聞くときに、図的に解釈することはできますか? 僕は2浪するまでできませんでした。人の話を聞いたらただメモし、ただ文章として理解していました。
しかし東大生のノートをたくさん見ていく中で、勉強して新しい知識を吸収する行為の中にも「型」があるのを発見しました。
ずばり、東大生は図式化が上手なのです。
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