例えば世界史を勉強している学生は「横に地域、縦に年代」を書くことで、同時代の地域同士の関わりや出来事を整理していました。国語や社会の勉強の際にはノートを2分割してメリットとデメリットを書くことで、1つの物事を2つの面から見る訓練をしていました。
同じ情報を聞いても、東大生は図にすることでより深く理解していたわけです。
そこで僕は、東大生からノートやメモをたくさんもらってそれを真似ることで、やっと図式化を学ぶことができました。
しかし僕の受験からも時間が経ち、この「図式化」を勉強することができる本がいくつも発売されています。その中で一番おすすめなのが、『武器としての図で考える習慣』です。
思考を図式化するための多くのヒントが、さまざまなビジュアルとともに載っています。図で考える型と、その説明が詳しく書いてあるからこそ、いろんなインプットを図的に理解することができるようになるのです。
また、この本とセットで読んでほしいのが『思考法図鑑』です。この本では、さまざまな思考法が全部「ビジュアル」で紹介されています。
図で考えられるようになるためには、そもそもどんな「図」があるのかを知る必要があります。この本は、紹介されているすべての思考法が図としてビジュアルになっているので、頭のいい人の頭の中にある図を、目で見て理解できます。
この2冊で頭の中に図のストックをつくった状態で人の話を聞くと、自然と「あ、今の内容はこの図に落とし込めるかも」とわかってくるはずです。
会話と人間関係の型がわかる2冊
次は「会話の型」が身につく『アサーション入門』です。
この本は東大卒でベンチャー企業を経営している先輩からおすすめされた本でした。そのとき、こう言われました。「勉強と同じように、会話も『型』として理解できる」と。
アサーションとは、「人は誰でも、自分の意見や要求を表明する権利がある」という考え方のもとで、「相手の意見も尊重しつつ自分の意見を言うコミュニケーションの型」のことを指します。
自分が意見を言えないのも間違っているし、相手に意見を言わせないようなコミュニケーションも間違っている。必要なのは、自分の意見も言いつつ、相手のことも尊重するコミュニケーションです。
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