「教養?ムダ知識?」東大生がやたら博識なワケ なぜ「勉強も漫画も芸術も文学も」詳しいのか

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あれほど「いろんなことを知っている」のには、きちんとした「理由」があるといいます(写真:szefei / PIXTA)
「『自分の頭で考える』って、どういうことなんだろう?」「頭が良い人とバカな自分は、いったいどこが違うんだろう?」
偏差値35から東大を目指して必死に勉強しているのに、まったく成績が上がらず2浪してしまった西岡壱誠氏。彼はずっとそう思い悩み、東大に受かった友人たちに「恥を忍んで」勉強法や思考法を聞いて回ったといいます。
「東大生は『生まれつきの頭の良さ』以前に、『頭の使い方』が根本的に違いました。その『頭の使い方』を真似した結果、成績は急上昇し、僕も東大に合格することができたのです」
頭の良い人は、頭をどう使っているのか? 「自分の頭で考える」とは、どういうことなのか? 「頭の良い人」になるためには、どうすればいいのか? 
そんな疑問に答える新刊『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』が発売1カ月で10万部のベストセラーとなった西岡氏に、多くの人が感じているであろう「なんで東大生は、あんなに雑学が豊富なのか」という疑問を解説してもらいました。

「なんでそんなことを知ってるの?」という東大生たち

東大生は、びっくりするほどいろんなことを知っています。

『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』は、発売1カ月で10万部のベストセラーとなっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

テレビ番組「東大王」で出題されるようなクイズに答えられる人も多いですし、雑学的なことや趣味のこと、本のことなど、一見勉強と関係なさそうな物事も含めて、知識の引き出しがやたら多い人がかなりいると感じます。

多くの東大生は、知識の幅が広く、会話のレンジが非常に広いのです。だから僕なんかは、話についていけないこともしばしばです。

例えばこの前は、古典作品『罪と罰』について話していたと思ったら、「罪と罰といえば」とゲーム『ペルソナ』の話になり、「ペルソナといえば」とバレエ『仮面舞踏会』の話になり、「仮面舞踏会(マスカレード)といえば」と東野圭吾著『マスカレード・ホテル』の話になるみたいに、あっちに行ったりこっちに行ったりして、「どうしてこんなにいろんな分野につながっていくんだ?」と思うほど、話をつなげて思考するのが彼ら彼女らの特徴なのです。

これを指して、「やっぱり東大生は、記憶力がいいんだね」と言われることがありますが、実はそういうことではありません。これは、東大生が物事を理解するときに前提としている「思考のプロセス」が関係しているのです。

どういうことか、今回は「なぜ東大生はあんなに知識の引き出しが多いのか」について解説していきたいと思います。

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