そして、だからこそ、東大生は「雑学」だと言われるようなことも含めて、さまざまなことを知ることができるのです。
冒頭の話に戻って考えると、東大生は古典作品からゲームに行ったり、ゲームから文学に行ったり、文学から漫画に行ったりと、節操なくいろんな物事を結びつけて思考しています。勉強の事柄だから学校で習うようなこととだけ結びつけようとか、漫画の話だから勉強とは関連づけないとか、そういうことはしないのです。
勉強だろうが漫画だろうが雑学だろうが文学だろうが、東大生にとっては同じこと。日常生活を生きている中で常に勉強と結びつけられることを考えているし、逆に勉強していることを活かして日常生活を送っているのです。
「机の上」だけで勉強するのはもったいない!!
僕はもともと偏差値35だったわけですが、そのときと今で何が一番変わったのかと言えば、「机の上だけで勉強しなくなった」という点だと考えています。
例えばケンタッキーの看板になっている「カーネル・サンダース」の名前を見ても、多くの人は「ああ、こういう名前のおじさんなんだな」と思うと思います。ですが、「カーネル」は実は「colonel」という綴りの英単語であり、意味は「大佐」だったりします。あの人の本名は「デーヴィッド・サンダース」であり、「カーネル・サンダース」というのは「サンダース大佐」と呼んでいるだけなのです。
偏差値35だったころ、僕は英単語帳で「colonel」という単語を見ても、「カーネル・サンダース」と結びつけようとはしていませんでした。ただ「colonelは大佐って意味!」とそれだけを覚えようとして、だからこそ偏差値が伸び悩んでしまいました。
それが変わったのが、東大を志して過去問を分析したときです。「昨今シャッター通り商店街が増えている理由を答えよ」「朝焼けが綺麗だと雨が降りやすく、夕焼けが綺麗だと雨が降りにくい理由を述べよ」「京都と奈良以外に、台湾人が日本旅行で観光する場所と、その理由を述べよ」といった、世の中の既知の事柄に結びつけた勉強ができているかどうかを問う問題が多数出題されていることに驚きました。
「勉強って、机の上だけで完結させなくていいんだな」と。
こうした思考を、僕は東大を目指すようになってから意識的に行うようにしました。もともと勉強ができた東大生は、小さいときからこうした思考を普通にしているからこそ、雑学も勉強も極めることができているのではないかと思います。
いかがでしょうか? この思考を真似するときに1つおすすめなのは、未知のものを見たときに、既知のことと結びつけられないか考えてみるということです。
たとえ真面目な事柄であったとしても、何か自分の近くにあるちょっとしたことと関連しないかを考えてみるのです。結びつけるのは、漫画でも小説でもアニメでもドラマでも、何でもかまいません。
それがトリガーになって、一気に物事を理解できるということも起こりうるはずです。ぜひ実践してみてください!
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