無敗のチャンピオンズC制覇は価値がある。この馬への投票は当然だろう。今年は新設されたサウジアラビアのサウジCやドバイワールドCなど海外遠征のプランがある。
中山大障害を含めて重賞3連勝のシングンマイケルが中山グランドJ3連覇で年間障害2戦2勝のオジュウチョウサンを80票差で抑えた。筆者もシングンマイケルに投票した。オジュウチョウサンは一昨年ほどのインパクトがなかった。年間を通して障害で活躍したシングンマイケルを評価した。両馬はまだ未対戦。ともに阪神スプリングJから中山グランドJを予定している。
アーモンドアイ、衝撃の敗戦を振り返る
JRA賞にこれまで筆者が追い続けてきたアーモンドアイの名前はなかった。やはりアーモンドアイの有馬記念の衝撃の敗戦を振り返りたい。一言で表現すれば「落とし穴にはまった」ということだ。レースのアヤが大きかったことは確かだが、振り返ればやはり香港遠征断念から流れが少しずつ悪くなっていったという印象がある。
前回も述べたように香港カップへの国内最終追い切りを11月27日に終えて、いよいよ出発という前日の11月29日に熱発。平熱38度の馬が38.5度まで上がった。とはいえ30日には38.2度に下がった。あくまでリスク回避での遠征断念。その後は有馬記念へ向けて慎重に判断し12月10日になって正式にゴーサインを出した。1週前追いも、直前の追い切りも動きは文句なし。
国枝栄調教師は「天皇賞・秋のときより数段上だよ」と余裕の表情を見せて、ルメール騎手も「アーモンドアイに乗るときはいつも自信があります」と胸を張った。振り返っても国枝調教師、ルメール騎手ともに自信に満ちあふれていた。初めての中山の2500m芝にも真ん中の9番枠にも不安はまったく感じられなかった。「アーモンドアイなら大丈夫」。筆者もそう思っていた。
当日の気配もよかった。馬体の張りはすばらしかった。ただ、馬場入りするときにいつもより少しテンションが高いとは感じた。レースはスタートを決めるとフィエールマン、リスグラシューの直後に控える形で1周目の4コーナーへ。ここまでは折り合っているように見えた。直後にサートゥルナーリアがいた。スミヨン騎手は天皇賞・秋同様にアーモンドアイを徹底マークしていた。すぐ前にいたフィエールマンが少しフラフラした。
本来は前に馬を置きたかったはずだが、この動きを避けるようにルメール騎手はフィエールマンの外に出た。ここでスペースができた内にサートゥルナーリアがすかさず飛び込んだ。ここが最大のポイントになった。
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