リスグラシュー年度代表馬に見るJRA賞の裏側

有馬記念で惨敗アーモンドアイは復活するか

最優秀3歳牝馬 グランアレグリア(牝3、美浦・藤沢和) 2019年3戦2勝(GⅠ1勝) 121票

桜花賞がグランアレグリア、オークスがラヴズオンリーユー、秋華賞がクロノジェネシスと3冠を分け合う形。秋華賞とジャパンCで2着のカレンブーケドールに投票はなかった。筆者は横並びならオークスが最上位という考え方だが、グランアレグリアは古馬相手に阪神Cを圧勝した。これを評価した。ラヴズオンリーユーとは22票差だった。GⅠ馬がいるのだから該当馬なし7票は残念だ。

最優秀4歳上牡馬 ウインブライト(牡5、美浦・畠山) 2019年6戦4勝(含む海外2戦2勝・GⅠ2勝) 136票

ここも票が割れた。GⅠ2勝は香港のクイーンエリザベスⅡ世Cと香港Cを制したウインブライトと、安田記念とマイルCSを制したインディチャンプの2頭の一騎打ちになった。ウインブライトは中山金杯、中山記念も制して重賞4勝は昨年の日本馬最多。筆者はここを評価した。

以前は国内実績重視という考え方もあったが、近年日本馬が海外遠征するのは当たり前になった。昨年は日本調教馬過去最多の海外GⅠ8勝。その意味でもウインブライトがふさわしいと考えた。今年も春は海外に向かいそうだ。

なぜ「最優秀マイラー」がないのか

最優秀短距離馬 インディチャンプ(牡4、栗東・音無) 2019年6戦3勝(含む海外1戦0勝・GⅠ2勝) 211票

ここはインディチャンプがアドマイヤマーズの38票に大差をつけた。スプリンターズSを制したタワーオブロンドンは22票。筆者はインディチャンプに入れたが、アドマイヤマーズと迷った。結果的にJRAのマイルGⅠ2勝を評価した。

この項目については私見を述べたい。なぜ「最優秀マイラー」がないのか。1992(平成4)年までは最優秀スプリンターという名称だった。最優秀短距離馬に名称が変更されたが、天皇賞・秋とマイルGⅠを制して選ばれた2006(平成18)年のダイワメジャーは現役時代スプリント戦に出走経験がなく「短距離馬」と呼ぶことに抵抗があった。

2008(平成20)年から選考規定を「短距離の競走における最優秀馬」から「1600m以下の競走における最優秀馬」と改めたが、そもそも「スプリンター」と「マイラー」にカテゴリーを分ければいいはずだ。なぜ「短距離馬」とひとくくりにするのだろうか。距離ごとにカテゴリーはもっと分けていい。少なくとも「スプリンター」と「マイラー」は分けるべきだ。

過去、JRA賞の短距離の年度代表馬は1998(平成10)年タイキシャトル、2013(平成25)年ロードカナロア、2015(平成27)年モーリスがいる。

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