「城下町」がこんなにも奥深いと知っていますか 蘊蓄100章で綴る長い歴史と広がり

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41. 現存する12天守で唯一東北にある弘前城その城下となる「弘前市」では複数の武家屋敷や生垣が見られる

42. 桜祭りも有名だが、江戸時代に城の北門の守護のため津軽藩士の住まいが作られるようになったという

43. 「会津若松市」は戊辰戦争の際、旧幕府勢力の中核として新政府に目の敵にされた会津藩の城下町

44. 白虎隊の悲劇が伝わる飯盛山も有名だが、良水とコメが穫れることから藩が酒造りを推進したといわれている

45. 宮城県「仙台市」は伊達政宗を藩祖とする仙台藩の城下町政宗の植林政策により緑豊かな杜の都となった

46. 江戸時代以降、東北の中枢都市として繁栄してきたが、名物ずんだ餅も政宗が考案したという説がある

47. 宍道湖のそばに建つ松江城は現存12天守の1つで〈千鳥城〉とも呼ばれ「松江市」のシンボルになっている

48. 築城は江戸時代城の北側にある塩見縄手は堀に沿って造られた道路で、いまも松江藩の武家屋敷が残る

49. 同じ島根県の「津和野町」は鎌倉時代から続く歴史ある山間の城下町で白壁に沿って流れる掘割に鯉が泳ぐ

50. 山上には津和野城の立派な石垣が残り、城下町の中心部となる殿町通りは郡庁跡や藩校養老館跡が見られる

幕末ファン必見!山口・長州藩の本拠地でもある萩城

51. 1604年に毛利輝元によって築城された萩城は幕末の志士を数多く輩出した山口・長州藩の本拠地

山口県萩市にある松下村塾(写真:papa88/ PIXTA)

52. 城下町である「萩市」は吉田松陰ゆかりの松下村塾、木戸孝允や高杉晋作の生家もあり幕末ファンは必見だ

53. 戦国時代、九州6カ国を治めた大友宗麟が築いたのが大分にある臼杵城だ

54. 城下の「臼杵市」は古くから国際貿易などで発展細い路地に建つ商家の白壁土蔵や石垣に歴史を感じる

55. 宮崎県「日南市」の飫肥(おび)城は藤原氏南家子孫・伊藤家の城で1588年から明治初期まで藩庁として繁栄

56. 小さな城下町だがさつま揚げに似た飫肥天、厚い卵焼きが名物で商人通りには樽や番傘を飾った商家が並ぶ

57. 富山県の「高岡市」にある高岡城は1609年の築城。前田利家の長男・利長の隠居城として建造された

【2019年12月17日11時30分追記】初出時、高岡城にかかわる記述に誤りがありましたので上記のように修正しました。

58. 利長は築城に伴い、7人の鋳物師を同地に呼び寄せ、多くの特権を与えて手厚く保護

59. それをきっかけに城下町・高岡には鋳物産業が根付き、工場が郊外に移転後も高岡鋳物の発祥地となっている

60. 利長は先見の明があったが、現代では特定企業と自治体が結びつき活性化を図る「企業城下町」が存在する

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