「新世界」と一口に言っても何だか色々と幅広い

大航海時代に目指した場所も大阪の観光名所も

「新世界」は未知の大陸に対する呼称だけでなく、さまざまなジャンルでも登場する(写真:princessdlaf/iStock)  
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画ちょいと一杯に役立つアレコレソレ「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「新世界」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まであっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
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「新世界」という言葉から、連想することは?

01. 「新世界」とは、新しい生活や活動のための土地。新天地ともいう

02. 大航海時代の15~16世紀にかけ欧州人が発見した南北アメリカ、オーストラリア周辺の呼称でもある

03. これらの地域が発見される以前の欧州では、〈世界〉は欧州・アジア・アフリカで形成されると考えられていた

04. 1499~1504年スペイン国王やポルトガル国王に仕えたイタリア人探検家アメリゴ・ベスプッチが調査航海

05. 彼は期間中3度に渡る航海で、現在の中央アメリカからブラジル、アルゼンチンに達する海岸線を調べた

06. その結果、南米大陸がアジア最南端とアフリカ最南端をはるかに越えて南へ続くことを確認する

07. 15世紀末にクリストファー・コロンブスが発見した土地が欧州とアジアの中間に位置することを認めた

08. それが既知の大陸(旧世界)に属さないことを証明したアメリゴは1503年に公開書簡『新世界』を発表

09. 未知の大陸に対する〈新世界〉という表現は、このときアメリゴによって初めて用いられたとされる

10. しかし当時はまだ北米と南米のつながりが判明しておらず、彼の『新世界』は南米大陸中心に語られている

11. 古代から欧州に伝わる三大陸伝説を覆すこの書簡はとてもセンセーショナルで知識人層に衝撃を与えた

12. 生物学の世界では、南北アメリカ大陸と同様の生物相を持つ地域を「新世界」と称して区分することがある

『モノ・マガジン』1月16日発売号(2020年2月2日号)。特集は「人とモノの雑学図鑑」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

13. 中央アメリカや南アメリカに生息し、左右の鼻孔がやや離れて位置する広鼻猿類は「新世界ザル」と呼ばれる

14. これらのサルはアジア、アフリカに生息する狭鼻猿類(旧世界ザル)とは独立して進化したと考えられている

15. しかし両者には社会構造や習性に共通点があり、分岐したのは3000~4000万年前と推測されている

16. 当時、南米大陸は海によって隔絶された島大陸で、加えて北米大陸ではサル類が絶滅していたといわれる

17. 絶滅前に北米から南米に移動した可能性もあるが、当時の大西洋は現在よりも狭く、距離も近かった

18. そのため南米の新世界ザルの祖先はアフリカ大陸から大西洋経由で渡ってきたという説が有力視される

19. 「新世界ワイン」とは、大航海時代以降に欧州から製法が伝えられた地域で生産されるワインのこと

20. アメリカ、カナダ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、日本などが属する

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