マルイや蔦屋家電が店で商品を"売らない"ワケ

リアル店舗2.0という潮流

今、リアル店舗の新しい役割が見え始めている。写真は「売らない店舗」へと大きく変化をしている丸井の新宿マルイ1階の様子(撮影:今井康一)
「ネット販売が成長し、リアル店舗は衰退する」といわれて久しい。そんな中、新たなリアル店舗の動きが生まれている。
マーケティング戦略コンサルタントであり、『売ってはいけない』の著者でもある永井孝尚氏によると、「ネットが当たり前になったおかげで、“リアル店舗2.0”とも呼ぶべき新たな潮流が生まれている。キーワードは『売らない店舗』だ」という。そこで、新しいリアル店舗のあるべき姿を語ってもらった。(本記事は、同書の一部を再編集したものです)

リアル店舗は、もうオワコン?

「買い物はスマホ」という人は多いだろう。わが家も、買い物の大半はネットだ。幅広い商品を選べるし、翌日には届く。店から持ち帰る必要もない。しかも安い。

私は夏用のTシャツもネット注文だ。好きな色を選び、好きな刺繍にネームを入れて、自分好みのTシャツに仕上げることができる。

こんな時代なので、「もう店で売るのは無理……」と思う店があってもおかしくない。だが、現実には、ネット普及でリアル店舗の新しい可能性が生まれている。

あえて店で売らないのだ。売ることにこだわっていると、これはなかなか気づけない。

次ページ「試着のみ店舗」を推し進めるGU
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • トクを積む習慣
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中国を知り尽くす異能の外交<br>官 垂秀夫 新中国大使

中国に幅広い人脈を持ち、アグレッシブな仕事ぶりで知られてきた垂秀夫・在中国大使。世界情勢が激動する中で国力差が開く日中関係をどう舵取りするのでしょうか。中国が最も恐れる男が日中関係のリアリズムを語ります。

東洋経済education×ICT