スイスは“貧乏人お断り”の国?
「おいおい、タクシーのメーターが高速、、、というか、光速で回転しとるぞ!!まてまて、まだ10分やのに40フランかいっ!!(怒)」
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多少年収が高いくらいでは行く気がしないのがスイスのチューリッヒである。駅のスタンドで水を買えば4フラン、公衆トイレで用をたしたければ2フラン。つまり、水を飲んで排泄するだけで500〜600円もとられる計算になるが、これに限らず全てのモノ・サービスがバカ高い。
スイスの最低賃金が、毎月3500フランにも上るとご存知だろうか?しかし経済学の常識に反し、このバカ高い最低賃金は失業率を高めておらず、スイスはヨーロッパで最も成功している経済の一つである。何かと物価が高いスイスだが、何かと高くしている理由は、高技能高賃金移民は進んで受け入れても、貧乏人は国に入れなくするためだ、と某スイスの友人から聞いたことがあるのだが本当だろうか。
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思えばスイスは小国だけに早期からやるべき産業と手を出さない産業を明確に選択してきた。結果的にヨーロッパでは珍しく時計のような精密機械が世界市場でまだアジアのライバルと互角以上に競争しているし、また注力分野を徐々に高付加価値分野にシフトし、ブランドを築き上げることでグローバル競争による価格競争を幾分避けられた。
バーゼルとかチューリッヒとかの街を歩けばUBSとかズーリックインシュアランスとか、様々な保険会社が軒を連ねており、また武田製薬が買収した企業があったりと(ちなみに私の友人が働いている)医薬品業界でも存在感が高い。ドイツのフランクフルトにしてもスイスのチューリッヒにしても、先進国の都市ではやはり高付加価値産業に特化した都市でないとやっていけないということであろうか。高い賃金でも欧州随一の低い失業率を達成している両都市から学ぶべきことは多いのだ。
市の中央に流れる川が綺麗
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なおチューリッヒ最大のお勧めは、街をぶらついているのも綺麗なのだが、市の中央を流れる川で皆泳いでいて、白鳥や魚がたくさんいて楽しいのだ。私も川べりに座って足を水につけ、寄ってくる魚を眺めて束の間の休憩を楽しんだものである。
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