スイスは「貧乏人はお断り」の国?
アムステルダム・フランクフルト・チューリッヒ・ウィーンの歩き方

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ウィーンで思い出す、ピアノ教室の苦い思い出

モーツァルトが結婚式を挙げ、その葬儀が行われ此処で眠るシュテファン大聖堂/グローバルエリート撮影

 さて、いよいよ我々も音楽の都・ウィーンに到着した。ベートーベンにヘンデル、モーツァルトといえばウィーンなわけだが、ここではモーツァルトが結婚式とお葬式を挙げた教会や、ベートーベンが練習をしていた広場などが目にできる。

プラハからもブダペストからも列車で4時間そこらで着いたと思うので、日帰りででも足をのばしていただきたい。実は私は音楽に造詣が深く、3歳くらいのころからヤマハのピアノ教室に通わされ、姉妹兄弟4人全員がピアノを習わされる、という結構な教育を受けたのだが、残念ながらブルクミュラーはおろか、基本のピアノのテクニックやバイエルでも苦戦し、学芸会でライオン行進曲を伴奏したのが我が音楽キャリアの寂しいピークとなってしまった。

幼少期に、我が母・パンプキンにつかれた嘘

我が母パンプキンは嫌がる私に強制するべく、「ピアノに行くのは法律で義務付けられている」とホラをふいた過去があり、幼少期の私はそれを信じて泣く泣くピアノ教室に通っていたのだ。

ある日学校で友人がピアノを習ってないことが判明し正義感に燃える私が法律違反として告発しようとしたところ、母が私に 「その法律は廃止された」と聞き、すぐにピアノ教室を辞めたのであった。

ただ私が今でも弾けるのは、小学校の学芸会で伴奏を担当した“はばたけ鳥よ”とライオン行進曲、そして私が大好きなショパンの別れの曲だ。

そろそろこの長かった旅行コラムにも、別れの曲が聴こえてきたようである。次回、皆様をロンドンや北欧にお連れして、そろそろ千秋楽を迎えることとしたい。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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