経済学で「現代社会のリアル」を読み解こう! ネットには専門家の「頭脳プレー」が必要だ

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経済学で見ると、社会のリアルが読み解ける(写真:HIT1912/PIXTA)  
『「原因と結果」の経済学』(津川友介氏と共著)の教育経済学者・中室牧子慶應大学准教授監修による連載「経済学で読み解く現代社会のリアル」がスタート。中室准教授が連載開始に当たって、経済学者による情報発信の意義を解説する。

「経済学者はテレビに出るな。霞が関には近づくな」

連載一覧はこちら(今回が初回です)

ある経済学会に出席した折、今は亡き偉大な経済学者が遺した言葉を知った。研究者が研究という本分を忘れ、道を外れることのないようにという戒めであったのだろう。

だが、現在のメディア、特にネット上で発信されるニュースを見ていると、経済学者こそ積極的に表へ出て、情報を発信するべきではないかと思う。中立性や客観性に欠けるメディアがあまりに目立つからだ。

メディアは信頼できるか

近年、インターネットの発展とともに、フェイクニュースと呼ばれるような、真偽の不確かな情報に振り回されている人々を多く目にするようになった。

ネットニュースでは、「事実と異なる」という意味での不確かさだけでなく、個人の体験談や持論にすぎないようなものが過度に一般化して語られる傾向が見受けられる。

さらに、元々の自分の主張に近いようなデータや根拠だけを列挙してその主張を正当化されていたり、相関関係しかないようなものに因果関係があるかのようにミスリードされていたりする「ニュース」もある。

無論、ネット上にも信頼できるニュースはある。が、メディアの問題点をあげると枚挙に暇がないことも事実だ。

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