「少子高齢化で社会が破綻」は大いなる誤解だ

就労者1人あたりの負担は必ずしも増えない

AI(人工知能)などテクノロジーの進歩により、雇用が240万人減るという試算もありますが、私はそうは思いません。むしろAIによる就職マッチングサービスの実現等で、未活用労働力の稼働率を上げるかもしれません。技術革新とともに消滅する仕事がある一方で、絶えず新しい仕事を創出してきたのが人類の歴史だったわけです。さらに、雇用だけが働くということを意味しません。年齢関係なく新たに起業してもいいでしょうし、プレイヤーの立場ではなく投資などでサポートする側にまわることも含まれます。従来の概念では「遊ぶ」領域すら、未来では働くことに変化しているかもしれないのです。

もちろん就業者数だけが増えればよいという話ではありません。バブル崩壊以降就業者数は増えていても、1人当たりの所得は減り続けています。消費力をあげる観点からも、個人所得の拡充が求められることは言うまでもありません。

ソロ社会は人とつながる社会である

人口減少問題に際しては、相変わらず次々噴出する政治家の失言同様「結婚しないのは自分勝手」「子どもを産まないことは悪」という世間の声も絶えません。結婚もせず、子を産み育てない人たちを社会のフリーライダー扱いにして、「家族vsソロ」「子有りvs子無し」が対立する構造こそ不毛です。

人口は減っても働き手は増える社会。支えられる高齢者以上に支える高齢者が増える社会。結婚してもしなくても、子があってもなくても、あなたが働けば、あなただけじゃなく、誰かもう1人を支えられると皆が信じられる社会。自分のために働いたり、消費したりすれば、結果として、誰かのために役立つ循環性のある社会。私が言い続けている「ソロ社会は人とつながる社会である」というのは、そういう社会であってほしいと思います。

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