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東京への人口集中は、さらなる未婚化を招くおそれがあります(写真:ロストコーナー / PIXTA)
生涯未婚率(50歳時点での未婚率)と年収との間には強い相関があります。しかし、男性と女性とではその相関は正反対です。「女性が直面する『稼ぐほど結婚できない』現実」という記事でも書きましたが、男性は年収が低いほど生涯未婚率が高くなるのに対して、女性は、年収が高くなるほど生涯未婚率が上がります。
今回は、最新の2017年就業構造基本調査の結果を基に、5年前の同調査との比較によってどういう変化があったのかをご紹介したいと思います。
生涯未婚率は推計通り上昇中
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まず、年収別の男女生涯未婚率について見てみましょう。男女とも5年前と比べて、全体的に生涯未婚率は上昇しています。
国立社会保障・人口問題研究所の「将来人口推計」にもあるとおり、2035年までは男女とも生涯未婚率が上昇すると予想されており、そのとおりに推移していると言えます。
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