これも簡単ですね。すべて不適切な対応です。そして悲しいことに、この男性上司はAとBと2つも誤った選択をしてしまったのです。でもあえてCをチョイスして、女性部下の言動に猛省を促すのも荒療治と言えなくもないですが(笑)、さすがに時間と労力のムダになってしまいますので、ここではとにかく勇気を振り絞って向き合っていただきたいものです。
特にさまざまな事柄が部下の都合のよいように塗り替えられているケースが非常に多く見受けられるので、部下の悪口の理由やその原因など、複数の人から話を聞くようにしてください。ここでとにかく大切なことは、上司であるあなたの客観的な判断です。いくらカッとなっても、「言い訳するな!」などと一喝することで終わらせず、「なぜできないのか?」「どうすればできるのか?」と部下との対話に集中し、部下の心の真実を見極めてください。
やっぱりまずは「あいさつ」から
このように部下に変わってほしいと願うとき、自分にできるか? そんな力ないのではないか? などと考えてしまうことがあるかもしれません。けれど「部下の姿勢は、上司の鏡」なのです。部下からの行動を待っていてもなにも変わりません。上司であるあなたから始める、変わることが大切なのです。そこで部下からの信頼を勝ち取るためにも、まずは「あいさつを欠かさない」というのはいかがでしょうか?
元大手金融企業で多くの女性部下を育成し、現在は人材教育プロデューサーの諌山敏明さんによると、管理職就任当時より「おはようございます!」とひたすらあいさつを続けたことで、チームのムードが徐々に変わってきて、数カ月もすると、その課のほとんどの人が「おはようございます!」と元気に言葉を交わすようになったのだそうです。
どんなに忙しくてもPCの手を止め相手の目をみてあいさつするのです。諌山さんは「他人を変えるのは難しい。変えられるのは上司である自分自身の行動から。多様な価値や意見を持つ女性がいても、自らが変化を起こすことで、チームの空気は変えられる」と言っています。
いかがでしょうか。こうしてみると「やる気のない部下」への処方箋は、とても簡単なことから始められるものなのかもしれません。上司としてのあなたが笑顔で伝える朝のあいさつ(おはよう!)や、日頃の感謝(ありがとう)。そしてその胸には「部下を育てたい!」という熱心さがあれば、部下は必ずあなたに心を開くのです。
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