ヒントは自炊ブーム
太田:私、いわゆる「片付けられない女」なので、ご著書を拝読して、1ページ1ページ、自分のことを言われているようでした。もう本当にイタタタタって感じで。すぐ引っ越したくなりましたよ(笑)。岩崎さんが環境を整えることの大切さに気づいたきっかけは、なんですか?
岩崎:それには、本を書くに至った経緯をお話しするのが早いですね。僕、2009年に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という本を出したんですが、これは綿密なマーケティングの下、市場が求める商品を出せた、という強い自負を持てたんです。
太田:200万部以上のベストセラーになって、社会現象化しましたよね。
岩崎:ただ、今思えばそれで自信過剰になってしまったのです。もう本の出し方はわかった、このやり方でずっと本を出していけば、定年の年くらいまでは生きられるかなと思ってしまったのですよ。
太田:あれだけ売れれば、無理もないですね。
岩崎:ところが、2冊目、3冊目を出していくと、だんだんと売れなくなっていく。突然ではなく、だんだんと。僕は今45歳なので、自分の中のトレンドが大きく変わるような年齢ではない。だから、外部要因があると思ったのです。
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