美人が意外とモテない理由
太田:ええっ? 確かに私の周りにも多いですけど、なんでだろう。
岩崎:男は美人を見たときに、一瞬、好きになりかけるんだけど、すぐ心のガードが働いちゃう。どうせ彼氏いるのだろうとか。俺なんか相手にしないだろうと考えて。逆に、モテる女の人は「におい」がいいのです。
太田:におい?
岩崎:男性はにおいを意識できないんですよ。いいにおいだなっていうのを感覚で感じても、意識には上ってこない。だから、いいにおいの女の人を前にすると、「なぜだかわからないけど、この人感じいいな、好きだな」ってなる。で、恋愛に発展する。美人だと、「ああ美人だな」で終わっちゃう(笑)。
太田:じゃあ逆に、男性が女性を落とすには?
岩崎:声ですよ。女性は触覚が、男性にとっての声と同じく、感じはするけど意識には上ってこない。
太田:いい声を持つ男性はモテる?
岩崎:声というのは空気を震わす現象ですよね。その空気の振動を、たとえば太田さんの腕の産毛が受け取って、触覚が刺激されるわけです。
太田:(笑)。でも確かに、声のいい男の人は営業成績がいいし、プレゼンにも引き寄せられます。そういう人がモテるというのは納得がいきますよ。相手を魅了するのですね。
岩崎:つまり、サブリミナルな訴えかけこそが、人を突き動かしたり、内面を変えたりするってことですよ。部屋も同じ。居場所としていつも見慣れているから意識しないけど、われわれは、想像する以上に環境というものから影響を受けているのです。
(構成:稲田豊史/収録場所:天狼院書店 11月13日更新の第2回に続く)
なぜ部屋を整えると、眠っていた能力が引き出されるのか。人生が輝くのか。『もしドラ』著者にして、“ハックルさん”こと岩崎夏海氏が代表を務める部屋を考える会が、家具配置の間取り図とともに、わかりやすく解説する。「洗濯や食器洗いの“動線”を作る」「掃除道具はいちばん良い場所に置く」「机には何も置かない」「シャンプーは最高級品を」といった、具体的で目からウロコの落ちる提言が満載だ。
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