3段階ある「子どもが勉強しない」への対処法 原因を「ステージ」で分けると見えてくる

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ゲームより圧倒的につまらない(と、本人が思っている)勉強に対して、どのようにして本気にさせていけばいいのでしょうか?(写真:マハロ / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中学1年生の息子のことでご相談させていただきます。小学校1年から塾に週2回通い、勉強を頑張ってきましたが、あるのは塾に行っているという安心感だけです。今ではまったくテストの成績が伸びず、これからどのようにしてゆくべきかと悩んでいます。テスト前には私が言わないと……いや言ってもなかなか勉強に取り組めず集中できないようです。先日の期末テストも本人は結構できたと話していたのにもかかわらずまったくでした。ひそかに本人も落ち込んでおりました。何ができない原因なのでしょうか。
(仮名:中田さん)

「うちの子、勉強しないんですけど」

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「うちの子、勉強しないんですけど、どうしたらいいでしょうか」。この質問は、筆者がこれまで受けてきた質問でいちばん多いものです。

もちろん、相談される内容の背景はそれぞれ皆さん異なっていますが、相談の趣旨は結局、すべて「うちの子、勉強しないんですけど」なのです。

この問題は、いったいどのようにして解決したらいいでしょうか。実際、勉強が嫌いな子は非常に多いです。すべての子どもとはいわないまでも、かなりの数に上ります。

親の世代でも、勉強ができたという人はいても、勉強が好きという人は多くはないのではないでしょうか。なぜ、こんなにも、勉強は嫌われてしまうのでしょうか。かくいう筆者も、20歳まで勉強が好きとは思えず、やらなければならないからやっていたにすぎません。勉強の面白さがわかったのは、子どもたちに勉強を指導するようになってからですから。

この嫌われものの勉強をいかにして、好きになるかというテーマは別の機会に述べるとして、現状の中田さんのお子さんが直面している、テストで点数をしっかりと取れるようになるための対策についてお話ししましょう。

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