(第12回)「書く、伝える、人を動かす」エントリーシートの書き方

(第12回)「書く、伝える、人を動かす」エントリーシートの書き方

福井信英

 さて、前々回公約した通り、「エントリーシートの書き方」に関して述べていきたい。

 個人的には、あまり型にはまった書き方は好きではない。
 しかし、独創性あふれる人は必ず基礎もしっかりしている。

 たとえば、20世紀を代表する偉大な画家であり、キュビスムの創始者であるパブロ・ピカソは遠近法を放棄した抽象的な絵(ゲルニカなど)が有名だが、最終的に行き着いた境地がキュビスムであり、そこに至るまで作風はめまぐるしく変化している。そして、それぞれが高い評価を得ている。

 剣豪・宮本武蔵と言えば二刀流だが、二刀流は晩年身に付けたものであり、決闘のほとんどは一刀で行っている。王貞治の一本足打法、イチロー選手の振り子打法などもすべて、高い基礎技術があった上で初めて成り立つものだ。

 また「守・破・離」という言葉がある。もともとは伝統芸能の世界の言葉とも武道に由来する言葉とも言われているが、ものごとを学ぶときの基本的な考え方を示した言葉だ。「守」は師の教えを守り、基本となる型を身に着けること。「破」は自分自身で創意工夫を加え、師の教えを破る努力をすること。そして最後の「離」は指導者のもとを離れ、自分自身の型を発展させていくことを指す。

 「書く・伝える」という行為にもこの「守・破・離」という考え方が使える。

 今回は、「初めて書くエントリーシート」という前提で、思いのままに奔放に書くのではなく、まずは基本に忠実に自分自身をふり返りながら、書く方法を伝えていこうと思う。

 今回伝えるのは、

 「自己PR
 「学生時代に一番頑張ったこと
 「学生時代に最も印象に残った出来事
 「あなたの長所・強み

といったテーマで書くときに使える方法だ。

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
第2、第3のSMFGを育てたい<br>三井住友FG社長インタビュー

4月に就任した太田純社長に、厳しい環境下での新たな戦略を聞く。中長期的な1つの方向性として、新興国で現地の金融機関を核にした総合金融グループ、つまり第2、第3のSMFGをつくり、一流に育てたいという展望が語られた。