(第12回)「書く、伝える、人を動かす」エントリーシートの書き方

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●選考担当者は何を見たいのか

 「自己PR」、「学生時代に一番頑張ったこと」などのテーマから、面接官は「応募者の長所」を知りたがっている。「皆さんの一番優れている部分」を把握し、自社で活躍できそうかどうかを見極めようとしているのだ。

 そのときポイントになるのが、「行動事実」となる。私は「行動力があります」、「問題解決力があります」といっても、言葉だけであれば誰でも述べることができる。だからこそ、それを裏付ける事実を伝えることが何よりも重要になる。

 故に、「強み」をPRするエントリーシートを書くときは、まずは「強み」を主張し、そしてその「強みを表す具体的なエピソード」で裏付けるという書き方が正しい。

 強みと言える要素がたくさんある人は、それらを全て伝えたくなるのが人情だろう。ただ、エントリーシートには文字数制限がある。文字数制限がある中で、自分の強みを複数PRしようとすると、ひとつひとつのPRがどうしても薄くなってしまう。よって、PRしたい「強み」はおもいきって一つに絞り、それ以外の「強み」はエピソードを通じ、自然と選考担当者に理解させるように書くという方法が効果的だ。
 一つのエピソードをじっくりと語ることで、「問題解決力」「コミュニケーション能力」「行動力」などを総合的にPRすることも可能になる。

●具体的な書き方

 まず、エントリーシートを次の流れで書いてみて欲しい。
・主張(学生時代に頑張ったことor長所 お題に応じて変化)
・具体的エピソード
  最初にそのエピソードに取り組むきっかけとなった動機と目標(Goal)
  目標を達成するために立てた計画(Plan)
  計画に基づいて実際に行った行動(Do)
  行動するうちに出てきた問題点(Check)
  問題をどのように工夫し解決したか(Action)
・結果
 この流れに沿って書くことで、自分自身が多くの企業で必要とされている、「自らの頭で考え、動き、結果を残すことができる人材であること」を自然にPRすることができる。また、行動や問題をどう解決していったかをきちんと述べることで、自分自身が保有している「強み」を自然と伝えることもできるだろう。

 400字、600字という文字数制限はあるだろうが、まずは文字数制限を気にせず、しっかりと自分の思いを書くことが大切だ。不要な要素や文字は後でいつでも削ることができる。

 さて、上記の書き方で書く場合のポイントを説明したい。

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