文章を書くことに苦手意識を持つ人は多いものです。しかし、ビジネスでもプライベートでも、文字コミュニケーションが必要なシーンは、ますます増える一方。もし書ける力があれば、強い武器になります。
ではどうすればいいか? 「ビジネスで必要な文章を“速くわかりやすく書く”のに、文才は必要ありません」と言うのは、書籍ライターとして、業界でも最多に近い年間10冊以上の書籍ライティングを手がける佐藤友美さん。発売即重版したビジネスノンフィクション『道を継ぐ』をはじめ、あらゆるジャンルの人の言葉をわかりやすくまとめてきたライターだけが知っている、ちょっとしたテクニックを紹介してもらいます。
「書く」ためにいちばん大事なのは「聞く」こと
日常の中で文章を書かなくてはいけないシーンは、意外と多いものです。たとえば、
・外部に仕事の依頼や交渉をするメール
・社内の要望を集約したり、プロジェクトの進捗経過や現場の声をまとめる報告書
・一般ユーザーや専門家の声からつくる企画書
など、たくさんありますよね。自社のサイトやSNSで発信する必要に迫られている人も増えているでしょう。こういった文章に苦手意識を持っている人は多く、私もビジネスパーソンの方などからよく相談を受けます。
日頃、多くの文章をまとめる筆者から見ると、実は「文章が書けない」という人は、それ以前の「素材集め」で失敗している場合がほとんどです。料理に例えるのであれば、「調理をする」段階ではなく、「必要な食材を買う」時点で、失敗している人が多いのです。
文章の出来・不出来は、「素材集め」がうまくいったかどうかですべて決まると言っても過言ではありません。
今回は、その中でも特に、ヒアリングによって人から情報を得る場合、つまり人から話を「聞く」ときのコツについてお話しします。
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