勉強しない子には「予想を裏切る」で対処せよ 「打てども響かない子」をどうする?

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ケース2:親が勉強嫌い
親が勉強嫌いだと、無意識のうちに、勉強が「できない」「面白くない」「仕方なしにやるもの」というネガティブワードを発しており、それが子どもに伝播している。
ケース3:子どもを過度に放任
親の行動が、子どもの良き手本となっていないケース。子どもの勝手な夜遊びや無断外泊などはこのパターンの典型的な例。
ケース4:家庭内が無秩序
家庭内の物理的無秩序(乱雑)というよりは、行動的無秩序がこれにあたる。たとえば、ゲームやスマホなどの使用にあたって決まり事がない、人に迷惑をかけない、人にむげな言動をとらないなどの一般常識的な約束事がない、さらには子どもの自由気ままな言動に任せっきりにしている場合などは、このパターンに入ります。

 

これら4つが、親が与える代表的な影響因子だと筆者は考えています。

予定調和を崩す

もしこのいずれかに該当していても、それに気づけない場合は、今の状態が継続してしまうかもしれませんが、もし運よく気づくことができた場合は、次のような対応をすることをお勧めしています。

「子どもの予想を裏切ること」

です。

予想を裏切るとはいったいどういうことかと思われるでしょう。それは次のようなことなのです。

子どもは、無意識のうちに親の言動を予想しています。勉強しない子の場合、親がその言動を繰り返すほど「ああ、またか」と、さらに勉強しなくなるという悪循環に陥ります。これを変えるには、これまでの予想されたパターンを“裏切る”必要があるのです。これを「予定調和を崩す」と言います。

すると、そこに意外性を感じ、子どもの固定化された考えに波風が立ちます。しかし、長い間あるケースを継続的に実行してきたため、子どもは、親の継続力を疑問視しており、「またすぐに戻るだろう」と“期待”します。そこでこの期待をまたしても“裏切って”いくのです。しばらく継続させると、やがて子どもの行動に変化が出てきます。この段階で、以前“所属していたパターン”から脱したことになります。

上記の4つのケースの場合、具体的には次のように期待を裏切っていきます。

ケース1:勉強を強制する「勉強しなさい」と絶対に言わない
ケース2:親が勉強嫌い 親が何かを学び、楽しさを語る
ケース3:子どもを過度に放任子どもとコミュニケーションをたくさんとる
ケース4:家庭内が無秩序 行動規範を作る

大野さんの場合は、「勉強しなさい」と言われ続けて勉強しなくなるケース1に該当すると思いますので、この点についてお話ししておきます。

「勉強しなさい!」という強制言葉、これは簡単に発言できると同時に、とても怖い言葉です。強制されて、「はい! やります!」と本気で思う子は1人もいないことでしょう。むしろ、言えば言うほど逆の世界へと誘ってしまいます。

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