前提が違うと解決しない
【石田先生の回答】
中1の1学期は小学校までの生活との差から、疲れが溜まりやすく、特に運動部の部活をする子は、勉強に影響が出やすいものです。しかし夏を越して2学期になると徐々に変わってきますね。今回のご相談内容を拝読し、親と子での考え方やあり方の違いというものを感じました。それは「前提が違うため、いくら会話をしても、その後の論理が正しくても解決しない」ということです。
こうしたこと、日常的にあちこちで起こっています。人間は、「前提→事実→結論」という流れで、結論を導き出しています。つまり、前提が根っこにあり、それに基づいて、事実を判定し、結論を下しています。
その前提というのは、人によって違うことがあり、事実とは限りません。個々人の「思い込み」であることも多いと言ってもいいかもしれません。この「思い込み」は通常、会話には出てこないため、わざわざ相手に確認でもしないかぎり、わかりません。この「思い込み」が双方にとって共通であれば問題は起こりませんが、微妙な違い程度ならまだしも、まったく違っていると、大きなトラブルになりがちで、しかもそうそう解決しないのです。
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