「上司を選べない」せいで疲弊する部下たち

耐えるか退職か、それしか道はないのか?

上司と話すたびに胃が痛くなってしまって……(写真:irodori / PIXTA)

上司と親は選べない?

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職場の人間関係の悩みについて、取材していると「上司と親は選べない」という発言を聞くことがよくあります。さて、どのような意図で語られているのでしょうか?

上司はもっと親と同じように責任をもって部下を育てるべき、と上司の側をいさめる意図で使われることもあるようです。

約20年前のことですが、筆者の職場では若手社員の退職が増加傾向にありました。退職理由では上司との人間関係が多数あげられていました。さらに「上司を替えてほしい」との要望が人事部に多数あがっていた状況でした。

しかし、上司を替えろという要望に応えればいいとはなりません。そんなわがままを聞いていたら、組織は成り立たないと誰もが考えていた時代でした。すると役員が当方を含めた管理職に対して

「部下は上司を選べない。君の指導に部下の人生が懸かっていることを忘れてはいけない」

と会議で発言。この発言を聞いて、上司としての責任を重く受け止めたことを鮮烈に覚えています。

ある意味、とても前向きな意図で使われたのです。でも「上司と親は選べない」は、部下たちの側が、「後ろ向き」な意図で使うケースのほうが多いかもしれません。

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