大人なら気を遣って言わないような“ド直球”の質問が、高校生の口からズバズバ飛び出してきたのだ。
それらの問いについて、秋葉副大臣も一つひとつ丁寧に答えてくれたのが印象的だった。
その後は、地元で活動しているNP0団体のメンバーが登場。この2年間の振り返りと今後について話し合った。復興を進めるにあたってのおカネの回し方や、人のしがらみなど、率直な意見を交換した。
正直なところ、こうした放送を流しても、数十人しか観てくれないんじゃないかと不安だったのだが、4時間にわたる放送を、なんと5万6000人以上の人が観に来てくれ、1万近いコメントが画面上に流れた。
そのほかにも、ヤフーではチャリティーオークションや電子書籍の販売、サービスに連動した寄付金集めなど展開していき、3.11復興支援プロジェクトは無事に終了した。
売れすぎて、相次ぐ品切れ
ヤフーが運営するサイト「復興デパートメント」の売り上げも過去最高のものとなった。
これまでも新製品が増え、徐々に売り上げもよくなっていたが、生産者や協力団体のみなさんも、「あなた方が言っていたとおり、ほんとに売れるのね」とようやく少しずつ思ってくれ始めている。
「当日はものすごい注文が来るだろうから覚悟して準備しておいて」と関連ショップにお願いしておいたのだが、予想どおり、店がパンク寸前になるほど注文が舞い込み、在庫欠品も続々と生じた。
僕が尊敬するネット通販の達人、通販サイト・レイダースの鈴木孝宗さんも、そこまでの状況は予想外だったようで、相次ぐ完売に驚いていた。
「どこのショッピングサイトでも、スーパーセールとかポイント何倍とかで売り上げアップを図っているが、今回はそんな販売方法を取らなくても、商品が売れた。値段を下げず、きちんと売るというのはすばらしいことだね」
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