意外な商機! ≪リユース着物≫が「億円ビジネス」に “無人販売&量り売り”が拓く新市場とは?

ブックオフでも着物を取り扱っている(写真:ブックオフ)
日本の伝統衣装であり、伝統工芸品、ファッションとさまざまな側面を持つ着物。かつては隆盛を誇っていたが、その市場規模は縮小し続けている。多くの老舗呉服店の倒産や、後継者不在による工房の廃業など問題は山積しており、危機感を抱いた経済産業省は2015年より「和装振興協議会」を設立し、課題に取り組んでいる。
そんな中、2020年以降、目に見えて活況を呈しているのがリユース着物販売だ。大手のブックオフグループが力を入れているほか、観光地やファッションビルで量り売りを始めた会社、無人の着物販売所もある。彼らがリユース着物に着目した理由は何か、低迷が続く着物業界の光となるのか。現状と展望を取材した。
骨董市の主が無人販売所を始めた理由
大阪市中央区の谷町は第2次世界大戦の空襲を免れ、大正・昭和の雰囲気が色濃く残るエリア。アーケード商店街を抜けた大通りの雑居ビルの一室にあるのが、2023年にオープンした着物の無人販売所「KIMONO mujin」だ。
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