意外な商機! ≪リユース着物≫が「億円ビジネス」に “無人販売&量り売り”が拓く新市場とは?
両親がリサイクル着物店を営んでいたという店主の堀本一馬氏は、本業の傍ら家業を受け継ぎ、骨董市とネットで販売を行っていたという。堀本氏はこう語る。

「コロナ禍に入り売り上げが低迷する中、餃子や古着などさまざまな無人販売所ができているのを見て、この方法を思いつきました。また、保管スペースの一部を活用して販売をすれば、在庫の循環も見込めると考えました」
元々、古物市場などで仕入れた着物は骨董市やネット販売のために、ある程度の数量を保管しておく必要があるのだ。
商品価格はほとんどすべてを1000円とし、支払いは壁の穴に直接現金を投入するというアナログな手法を取った。
「以前は券売機を使用していたのですが、新札対応ができずこの方法に切り替えました」(堀本氏)
また常時監視カメラを稼働させているが、異常がなければ週に1回程度お店に出向き、集金や店内整理を行えばいいと言う。

「売り上げは季節変動がありますが、平均して月に40万〜50万円ほど。単価は低いですが、手間を考えると、それなりの数字だと思っています。また珍しい仕組みだと、着物インフルエンサーや雑誌などにも取り上げられ、早くから知名度を上げられたのも軌道に乗れた要因と考えています」(堀本氏)
量り売りとファッションビルでの催事販売で急成長
かんざしや箸、傘などのお土産専門店を全国に展開している株式会社和心が2021年から始めたのがリユース着物を1円/1gの量り売りで販売する「1円着物wargo」だ。
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