「"ラブブ"より50年も前にヒット」「実はブームになるのは3回目」 日本の《モンチッチ》が、今また世界的ブームの背景

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モンチッチ
50年前の発売時のチャームポイントをそのままに、さらにかわいさを増した定番の「モンチッチ」(撮影:今井康一)

最近、雑貨店の店頭や若者が持ち歩くバッグチャームなどで、懐かしい顔を見かける。

顔と手足はソフビ製、ボディはぬいぐるみ素材で“くたくた”やわらか。ふくらんだほっぺにそばかす、おしゃぶりポーズが愛らしいその名は「モンチッチ」だ。

【写真を見る】「今ってこんな顔なんだ」「あまりに可愛い」進化した《令和のモンチッチ》と、懐かしい《初代モンチッチ》はこちら(15枚)

「ラブブ」の前に「人形+ぬいぐるみ」スタイルを確立

モンチッチは、1974年(昭和49年)に東京・葛飾区で誕生し、発売当初、爆発的なブームを起こす。2024年には50周年の節目を迎えた。

25年8月に東京・中央区の松屋銀座で開催された「モンチッチ展」では、若い世代や海外からの観光客を多く見かけた。

原宿にある雑貨屋「キデイランド」の売り場には購入の個数制限の貼り紙があり、一部の商品は売り切れに。浅草の老舗のおもちゃ屋にもモンチッチを求める人が集まり、人気ぶりを実感した。

そんなモンチッチの人気は数字にも表れている。

モンチッチを手がける株式会社セキグチによると、モンチッチの年間の売り上げは、出し値で国内外あわせて24年2月期は7億円、2025年2月期には20億円に急増した。2026年2月期はさらに伸び、38億円の見込みという。

セキグチ
株式会社セキグチにずらりと並ぶモンチッチ。衣装やコラボのバリエーションは圧巻(撮影:今井康一)
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