「あなたが"真ん中のコース"を選ぶのは偶然ではない」→レストランの松竹梅に仕掛けられた《脳が抗えない値付けのトリック》
8000円の竹コース
5000円の梅コース
価格設定で重要なアンカリング効果とは
マーケティングやセールス活動において、価格の設定は単なるコスト計算や競合比較だけでなく、消費者の認知やブランドイメージを大きく左右します。消費者は商品やサービスの実質的な価値を正確には把握しきれず、心理的指標や相対的な比較によって「高い」「安い」「ちょうどよい」と判断することが多いのです。
そこで注目されるのが、行動経済学や心理学で明らかにされているアンカリング効果をはじめとする心理的価格帯の考え方です。
アンカリング効果とは、人がはじめに提示された数値や情報を「基準(アンカー)」として、その後の判断を大きく左右される心理現象です。
たとえば、ショッピングサイトで「定価1万円」が「セール価格7000円」になっていると、その7000円を「安い」と感じたり、レストランのメニューで最も高いメニューが5000円だと、それに比べて3500円のメニューが「お得」に見えてしまったりする現象を指します。



















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