ガストが投入「990円・3品セット」何がどう凄いか 背景にはファミレス業界の大きな変容がある

「ガストフィットメニュー」を始動したガスト。「神コスパ」と値段が押し出されているが、その実力は……?(筆者撮影)
ファミレスチェーン「ガスト」が、ここに来てお得感のあるメニューを発表し、話題になっている。またサイゼリヤも、ここ数年でメニュー数を大きく絞っている。これらの政策の背景には、ファミレス業界の変容もあるのかもしれない…。
新著『ニセコ化するニッポン』を上梓した、チェーンストア研究家の谷頭和希氏が解説する。
ファミレス大手のガストが新メニュー「ガストフィットメニュー」の販売を全国の店舗で始めた。
これは、サラダやメイン、デザートなどガストの人気メニュー30品の中から好きな3品を選べるセット商品。ドリンクバーとスープバーも付いており、値段は税込990円〜1090円。平日限定での提供となる。
3品で1000円前後というお得感と、さまざまなメニューを食べることができる高付加価値の2点から顧客への訴求を目指す狙いだが、これを発売する背景には変わりつつあるファミレスの姿がある。
実際に「ガストフィットメニュー」を食べながら、その変化をレポートしよう。
全てのパターンを食べるには何年もかかる?
早速、私は近所のガストに足を運んでみた。ちょうどこのメニューの提供が始まった直後だったからか、店の前には旗も掲げられていた。
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