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ガストが投入「990円・3品セット」何がどう凄いか 背景にはファミレス業界の大きな変容がある

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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日本ソフト販売株式会社が発表している統計データによると、2023年7月から2024年7月にかけて、ファミレスの数は1.5%減少。前年は3.2%減少、一昨年は1.8%減少していて、年々少しずつその数が減っている。

店舗数上位であるガスト・サイゼリヤ・ジョイフル・ココスの店舗数はすべて減少しており、数の面で見れば「ファミレス」業態自体が天井に達していることがわかる。

こうした背景には、いわゆる「カテゴリーキラー」といわれる専門店のチェーンレストランが多く誕生し、それらの質も向上していることがあるだろう。

消費が成熟し、各家庭・個人のニーズが複雑化・多様化する中、「なんでもある」ファミレスはどこか中途半端な存在になり、ニーズに応えられなくなっているのではないか。

実際、すかいらーくグループで見ると、中価格帯ファミレスブランドである「ジョナサン」を業態転換して「しゃぶ葉」や「むさしの森珈琲」に変えるという動きも見られる。

また、この流れで今もっともホットなのは、すかいらーくグループによる「資さんうどん」の買収だ。昨年12月にオープンした関東1号店(八千代店)は平均して1日2000人が訪れるほどの盛況ぶり。

2025年に新規オープンする「資さんうどん」21店舗のうち、12店舗がすかいらーくグループの既存店からの業態転換だという。ちなみに東京1号店である両国店もジョナサンの跡地に誕生している。

店の“個性”を再定義するファミレス

こうしてみると「ファミレスはオワコンなの……?」と思ってしまいそうだが、こうした状況に合わせて各社が手を打っている、というのが現状だ。

簡単に言えば、現在のファミレス各社の戦略を見ていくと「なんとなく、なんでもある」ではなく、店としての「個性」を明確にしつつあって、特に価格の面では高価格志向・低価格志向の二極化が進んでいる。それぞれの店舗のポジションの再編成が起こっている状況なのだ。

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