ガストが投入「990円・3品セット」何がどう凄いか 背景にはファミレス業界の大きな変容がある

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さらにアクセントがペペロンチーノ。「ガストフィットメニュー」と同時期に発売された新メニューだ。口に入れると、かなりニンニクが効いている。クセになりそう。

ペペロンチーノ
ガーリックチップがかなり入っているのがおわかりいただけるだろうか(筆者撮影)

ガストでは近年、生パスタの開発に力を入れている。すかいらーくグループのメニュー開発担当である内田道敬氏は、「パスタは、ガストの中でも質や味にこだわった代表的メニューとして位置付けている」と記者会見で述べている。その言葉通り、パスタの麺はもっちりしていて食べ応えがあり、本格的。

グランドメニューの表紙
グランドメニューの表紙にも、生パスタが堂々登場(筆者撮影)

結果的にこの3品、かなりバランスが取れている組み合わせだったのでは?と誰かにちょっと自慢したくなった。

3品それぞれが小さいサイズなので、お腹がいっぱいになるかな……と不安だったが、メインを2品頼んだので私には十分な量だった。女性の場合、メニューの一品をデザートに変えることもできるし、あるいはハンバーグを唐揚げのようなおつまみに変えれば、個人に合わせて量を変えることもできる。

男性でも女性でも、あるいは子どもでも、30品から3品選ぶことができればその中から自分にとってぴったりなメニューを見つけることができる。だから「フィット」メニューなのか、と今更ながら気付いた。

店内ポスター
店内にあった「ガストフィットメニュー」のポスター。下にはサラリーマンから子連れのお母さんらしき人、女の人も男の人もいる。「どんな人にもフィットしますよ」という意図がポスターからも伝わってくる(筆者撮影)

年々減少するファミレス

さて、そんなお得感とピッタリ感満載の「ガストフィットメニュー」だが、これをガストが提供する背景には、ファミレス業態の変容がある。

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