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「あなたが"真ん中のコース"を選ぶのは偶然ではない」→レストランの松竹梅に仕掛けられた《脳が抗えない値付けのトリック》

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  • 遠藤 貴則 法廷臨床心理学博士、国際ニューロマーケティングトレーナー
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アンカリング効果を活かした価格戦略には、3つのメリットがあります。

①売上・客単価の向上

アンカリングにより、「高すぎない中価格帯」や「高級カテゴリー」などへの誘導がスムーズになり、平均単価が上がります。

②ブランド価値向上

高めのアンカーを設定することで、全体的なブランドイメージが「安っぽくない」という印象を持たれやすくなります。

③顧客の満足度が上がりやすい

「お得に感じる」「よいものを安く手に入れた感覚」が顧客満足度を高め、リピート購入を促進します。

むやみに価格を上げるのではなくターゲット層を意識する

一方で、価格戦略を活用するには次の3つの注意点もあります。

『ザ・ニューロマーケティング 最新の科学が暴いた消費者の「買いたい」を行動につなげるビジネス戦略』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

①過度なアンカーを設定しない

極端に高すぎる価格をアンカーとして設定すると、「この店はボッタクリかも」「現実離れしている」と不信感を与える可能性があります。

②客層と一致させる

ターゲット顧客が若者中心の場合、アンカーが高すぎると逆に敬遠されます。適切な市場調査と消費者分析が必要です。

③透明性・誠実性を保つ

値札の二重表示(架空の定価を高めに設定するなど)を頻繁に行うと、顧客が「いつもセール価格が正規価格」と捉え、ブランドの信頼を失うリスクがあります。

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