経済学の巨人である故サイモン・クズネッツは、かつて「世界には4つの国しかない。先進国と途上国、そして日本とアルゼンチンだ」という言葉を残したことでも知られる。
特にクズネッツは、戦後日本の奇跡的な経済繁栄と、アルゼンチン経済の衰退の違いに興味を抱いたようだ。少なくとも戦前まで、アルゼンチンは有数の先進国だったからだ。
日本とアルゼンチンの立場が逆転
クズネッツは、日本とアルゼンチンを対照的に評価したわけだが、残念ながら、今や日本がアルゼンチンを見習うべき段階に差し掛かっている。
アルゼンチンを率いるハビエル・ミレイ大統領は「小さな政府」路線を突き進み、歳出のカットと省庁の再編を粛々と進めている。その結果、アルゼンチンのインフレは近年まれに見る水準まで安定した。

もちろん、安定したとはいえ、消費者物価は前年比30%も上昇しており、同3%程度の日本のほうがはるかにマシだという評価も成立する。
一方でミレイ大統領が、直近2年間で一時300%近い高水準まで急騰したアルゼンチンのインフレを30%台まで押さえ付けた点は、素直に評価すべきである。



















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