実は、こうしたインフレの安定化は、教科書通りの経済現象である。アルゼンチンのインフレの元凶は、政府による財政拡張を、中央銀行による金融緩和が支えたことにあった。アルゼンチンの歴史は、政権交代のたびに、右派がこうした仕組みを改善しようと改革し、左派がそれを改悪して元に戻すことの繰り返しだった。
その結果、通貨ペソの価値は暴落し続け、国民はドル紙幣や金などの現物資産でインフレをヘッジするに至る。
輸入インフレ圧力と同時に、国内インフレ圧力も和らげるためには、通貨の安定は欠かせない。そのためには、財政と金融の両面から金融を引き締める必要がある。
オーソドックスな財政引き締めが効いた
特に重要なのは財政の引き締めだ。ミレイ大統領は、極めてオーソドックスな財政の引き締めを行った。その結果、財政収支は改善し、教科書通りにインフレ率は低下した。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら